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メルカリお金を出品?

メルカリのイメージ

2017年にメルカリで現金を額面以上の価格設定で出品されることが相次いで、新聞やニュース番組で取り上げられるほどの話題になりました。

現在は規制が強化されてメルカリをはじめ、フリマアプリやネットオークションで平凡な現金を出品することが禁止されています。
また、同年11月にはメルカリでお金を出品した人が出資法違反で逮捕されています。

今回のコラムでは、メルカリでお金を出品することが流行した仕組みと、メルカリなどでお金を出品する行為やクレジットカード現金化をする際のルールと違法性について紹介いたします。

現金化のカラクリ

メルカリは個人売買を仲介するフリマアプリで、買い手はカード決済で支払うことができます。
仲介する運営側は、クレジットカード会社に支払う決済手数料や運営コストを負担していますが、出品者から10%の販売手数料を得ることで収益を確保しています。

つまり、仮に1万円札1枚をメルカリで1万円(額面の100%)で出品した場合、利益を出すには額面に対して平均130~150%のプレミアムを付けなければなりません。
常識的に考えて平凡な1万円札を1万3千円で出品しても買い手が現れる訳がありませんが、購入する人が後を絶ちませんでした。

クレジットカード払いという特性を利用し、クレジットカードのショッピング枠を現金化する目的の購入者が相次いだのです。
出品者は手数料を差し引いても利益を出すことができ、落札者はクレジットカードのショッピング枠を現金に変えることができる、正にWinWinの関係と言えます。

大きな社会問題に

Twitterやニュースで話題になると、出品側・落札側の双方で真似する人が相次ぎ、一時期は「現金」などでメルカリを検索すると多数の出品情報が出てきました。
これが大きな社会問題となり、メルカリは現金の出品を禁止して24時間体制の監視を行うようになります。

メルカリの規制開始直後は、価値の無いぬいぐるみや置物と現金をセットにするなど、お金をオマケのような扱いにして出品する人も現れましたが、当然規約違反の対象です。
メルカリの取り締まりが強化されたこともあり、現在は本物のお金の出品は一切見られなくなりました。

お金の出品は法律違反?

お金と手錠

2017年11月にメルカリでお金を出品した男女ら合計4名(それぞれ単独犯)が、千葉・秋田・京都の3府県警によって逮捕されました。

いずれも出資法違反で法外な金利を受け取ったことが逮捕された原因です。
なお、メルカリが自主規制を強化したのは貸金業法違反およびクレジットカードの代理店資格剥奪を恐れていたからと言われています。

実際に逮捕者が出たということでアマギフ買取をはじめとしたクレジットカード現金化に違法性を心配する方もいらっしゃるかと思いますが、出品のみで違法と判断されるわけではありません
次項で詳しく解説したいと思います。

アマギフ買取に違法性はあるのか

アマギフ買取やクレジットカード現金化業者も同様の違反行為をしているように見えますが、額面以上で買い取るわけではなく、法的にはあくまでも商品の買取です。

そもそもアマギフ買取やクレジットカード現金化業者は、現金ではなく商品のやり取りであるため、貸金業法ではなく古物営業法に基づく規制を受けます。
メルカリでお金を出品して逮捕者が出たのは、個人が単純に現金だけの取引で利益を得ていたことが問題視されたためと考えます。

クレジットカード現金化は違法?

メルカリの現金出品やアマギフ買取は、ともにクレジットカードのショッピング枠を現金化する目的で利用する方が多くなっています。

クレジットカードのショッピング枠は、分割払いに対応できるにも関わらず、貸金業法の総量規制の影響を受けず、低所得者でも高額の限度額設定をすることができるためです。(総量規制とはキャッシングは年収の1/3を超えてはならないという規制です。)

なお、クレジットカードのショッピング枠は総量規制の対象とはなりませんが、規約によって買い物や各種決済に使途が限定されています。
当然ですが、資金調達目的での利用は禁止されており、現金化を目的とした利用は退会処分・利用停止等の処分を受ける恐れもあります。

しかしながら、法的な罰則を受けるのは利用者ではなく、決済を代行したクレジットカード会社です。
つまり、利用者は法的責任を追及される恐れはないものの、クレジットカード会社が貸金業法違反で行政処分を受ける可能性は十分に考えられます。

現金化の代償

クレジットカード会社は現金化利用者に対して厳しく取り締まりを行っています。
例えば、疑わしいユーザーに対して強制解約と残債の一括弁済の請求、信用情報機関の事故情報(俗称「ブラックリスト」)への登録などです。

証拠がなくてもクレジットカード会社が怪しいと判断すればペナルティを課すことができるため、クレジットカードのショッピング枠を現金化する場合は、なるべく安全な方法を選ぶ必要があります。

なお、金券ショップでは購入した直後の新幹線の回数券を売りに来る人が時々いらっしゃりますが、このような商品はクレジットカード会社のペナルティを受けやすいです。

今後の動向には要注意

RISKと書かれた黒板

アマギフ買取によってクレジットカード会社からペナルティを受けた事例は今のところ報告されていません。
しかし、需要の拡大とともにリスクが増しているのも一つの事実です。
クレジットカード会社が本気でアマギフ買取を取り締まろうとした場合、高額利用しているヘビーユーザーから調査される可能性が高いでしょう。

したがって、高額なアマギフ買取を頻繁に繰り返すことはおすすめできません
常識の範囲内での利用であれば処分の可能性は著しく低いと言えますが、今後の動向にはアンテナを張っておく必要があるでしょう。